このテーブルは私がいちばんお勧めの器たちです。源右衛門窯でも、今までにないような踊るような元気の出る器でございます。こういう器を、1つでも2つでもテーブルに乗せた時に、食卓がパッと明るくなり「今日一日元気でいこう」「力強く生きよう」そんな力を出してくれるような器でございます。
毎日の朝御飯は、心をくだいていただきたいのです。夜御飯とか、昼御飯というのはメニューが変わりますから当然器も少しづつ変わってまいりますけれども、朝は決まっています。ご飯食ですと、一年365日同じご飯茶碗、変わらない器、それではだめなのです。四季があります、気分が違います。毎日毎朝、月曜日の朝と金曜日の朝は違います。ということで元気の出る器を朝御飯には使っていただきたいと思います。
私は「一人三膳、一人三椀」と申しています。一人三膳と申しますのは、お箸を三膳もってくださいということです。日本の家庭では皆さん、お箸、ご飯茶碗、湯飲みは自分用が決まっていて、割れるまで使います。
お客様用があるのにも関わらず、私のはいつも私用。その自分の器を一個ではなくて三個にしてください。お箸も三膳違うお箸、それからご飯茶碗も三つ違うご飯茶碗をお持ちいただきたいのです。
そして真っ白なご飯だったら、この飯碗。混ぜご飯、炊き込みご飯はちょっとまるくなった飯椀。それからおどんぶりものに近いご飯はもう少し大きい飯碗。三つだけでも毎日表情が変わります。
それからお箸も使いやすいお箸、塗りのお箸、削ったお箸、すこし素に近いようなお箸、それだけでもやはり感触が違ってまいります。
いつもいつも同じではなく「三椀三膳」、自分が使いやすい、楽しい、そういった品を選んで頂きたいと思います。
ご飯茶碗だけではなくて、料理や気分に合わせて器をお選びになるだけで、食卓はずいぶんと変化があっておいしくなってまいります。
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