最初のテーブルは使いやすくて、楽しくて、いろいろな形状で楽しめる器を、私が源右衛門窯の中から選ばせていただいて、テーブルをつくりました。
使いましたのは青磁です。青磁というのはなかなか扱いにくい絵付けというか色付けです。青磁でもいろいろありますけれども、源右衛門窯は暖かい色目の青磁なので、割によく使わせていただいております。
実は、私どもよくお客様をお招きしますので、外国のお客様をお呼びしたときなどは日本の器のよさを見ていただくために、このテーブルのように洋食器の扱いをしています。緑のおいしい季節には緑のおいしいお野菜とか、グリンピースのポタージュなどを入れてお客様に楽しんでいただきます。
そうしますと、よくばりでしょうが、染付けがあって青磁があって、日本の陶磁器の原点が一枚のお皿の中に入っているものですから、結構会話になります。青磁は焼き物の中ではやはり位(くらい)の高い焼き物なのです。けれど、比較的気軽なお芋の煮っころがしも乗せれられる、便利でとても許容範囲の広い器なのです。
この青磁のテーブルではちょっとおすましして洋食のようにしてございますけれども、こうした用途以外に、日常でも使いやすく、私が大好きな器でございます。
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