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17. ランコウ・ビーチ |
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18. チャンパ彫刻美術館 |
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19. 展示室 |
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20. 婦人像 |
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21. 釈迦像 |
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ベトナムの旅・3日目はダナンを経由してホイアンまでバスで南下するために、午前8時30分に出発。 途中ランコウ・ビーチというきれいな砂浜のレストハウスで休憩しました。白い海岸線に南シナ海からの波が打ち寄せ、アメリカで作られたベトナム戦争映画「地獄の黙示録」の1シーンを思い出させる風景でした。(写真17)
午前10時15分に、ベトナムで最も高いハイバン(海雲)峠の登り口に到着。この峠は標高が約600mあり、おまけに昨年秋の水害で崖くずれが起こり、復旧作業のために通行に時間がかかるとの事でした。
登り初めてすぐにベトナムを南北に縦断する鉄道の踏切があり、たまたま列車が通りかかったためにしばらく待たされました。ちなみに、ベトナムの鉄道はフランス植民地時代に作られたもので、軌道幅は80cmしかなく、いまだに全線単線です。そのためにハノイとホーチミンの間は、最速の特急でも36時間もかかるといいます。
海雲の名前とおりに霞んだ雲の中を登りきると、ダナンへとつながる海岸線がいきなり視界の中に飛び込んで来ました。
1965年アメリカの地上部隊が上陸した海岸を左に見ながら、正午にダナン市内着。また、1975年に解放軍がサイゴンへ向けて進軍を行い、中部地区を解放していったのがちょうどこの時期で、われわれが昼食をとった海岸のレストランの近くにも、翌日開かれる解放記念日に合わせて開通する橋が、最後の化粧を急いでいました。
午後1時、チャンパ彫刻美術館見学。(写真18.19) 4〜16世紀にかけてベトナム中部を治めていたチャム人のチャンパ国は、国教をヒンズー教と定め、各地にヒンズー教寺院を建設しました。この美術館では、各寺院遺跡に残る貴重な石像やレリーフなどを時代を追って展示しており、ヒンズー彫刻独特の滑らかな曲線で表された婦人像は特に素晴らしいものがありました。また、チャンパ国では一時期仏教も取り入れられ、釈迦像や観音像も遺されています。(写真20.21) |
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