上絵窯
- タイトル
- 上絵窯
- 再生時間
- 1分27秒
- 映像内容
- 上絵窯詰め
上絵付けが終わった器は、絵描き座の隣の上絵窯に詰められます。一点一点入念に点検し、細かなホコリを取りのぞき焼成します。本焼きよりは低い約800度前後の温度で焼いて、和絵具を釉の上にしっかり定着し発色させるのです。赤絵に使う顔料は有田和絵具。上絵窯で低温焼成すると釉面から盛り上がります。また赤色以外は透光性を持っていて、釉の下の呉須色との美しい色彩調和が完成します。
これで、すべての工程が終了しました。ひとつの磁器は、最初から数えていったい何人の専門職の手を経たのでしょうか。
ひとつの器ができるまで、どれだけの時間がかかったのでしょうか。
ろくろ、下絵付け、施釉、本窯、上絵付けから上絵窯まで。そのすべての工程で、熟達した専門陶工たちがこころをこめた手技(てわざ)の器のぬくもりを、ぜひ、お手にとってお楽しみください。