懐石(かいせき)と共に形成された日本の食器は、時代によって多少の変化を見せながらも四百年に及ぶ近世日本の食文化を今に伝えています。先代源右衛門(昭和2年—平成元年)が、四十年に及ぶ作陶歴の集大成としてこの「傅・日本の器」を発表しました。戦後、急激に変化した日常生活において、「晴れの場」も少なくなりましたが、この食器揃えは、私たち日本人が忘れ去ろうとしている日本ならではの「晴れの場」に、最もふさわしい食器であると考えています。
懐石(かいせき)と共に形成された日本の食器は、時代によって多少の変化を見せながらも四百年に及ぶ近世日本の食文化を今に伝えています。先代源右衛門(昭和2年—平成元年)が、四十年に及ぶ作陶歴の集大成としてこの「傅・日本の器」を発表しました。戦後、急激に変化した日常生活において、「晴れの場」も少なくなりましたが、この食器揃えは、私たち日本人が忘れ去ろうとしている日本ならではの「晴れの場」に、最もふさわしい食器であると考えています。