いで湯仕立ての湯豆腐と、香り高い嬉野茶でも知られている佐賀県嬉野の料亭旅館「大正屋」さん。その調理場に入ると、食器棚には源右衛門窯の器たちがずらりと並んでいます。 小鉢・中鉢、碗や皿たちがガラス戸のむこうでひっそりと、盛り付けの瞬間を待っているのです。 一般のご家庭とちがって、一度に何十人、何百人という宿泊客に、おいしい料理をタイミング良く出す旅館の料理は、まさに量と時間との真剣勝負。出番を待つ器の数と種類の多さが強く印象に残ります。 |
調理場横の食器棚に ギッシリと並ぶ窯の器 |
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客室に入って庭を拝見すると、すっくりと天に伸びる杉木立、木洩れ陽が庭石の苔の緑を微妙に変化させています。 光と影が微妙に交錯し、そこはかとない余情が漂う雰囲気のなか、「大正屋」さんの料理と源右衛門窯の器は、会席料理が持っている“粋”の味わいをさりげなく語りかけています。 庭の緑と木洩れ陽で、日本旅館の風情を満喫 |
料理が並ぶ膳の上に美しい 庭からの風が渡ってくる |
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嬉野観光ホテル『大正屋』 ◆佐賀県嬉野温泉一区 TEL.0954-42-1170(代) http://www.taishoya.com/ |
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