干支(十干・十二支)は古代中国で始まり、のちに我が国に伝えられ、十二支それぞれに動物をあてて表現する、民俗的な暦習慣です。
成長が早く、しなやかで折れることのない竹と、勇猛な虎が組み合わされた「竹に虎」の意匠は、縁起物として古くから親しまれてきた題材の一つです。
勇猛でいて深い母性を持つ虎は魔除けや家内安全の願いが込められ、竹のもつ生命力の強さや、地下茎でつながる結束力は、長寿や一族の繁栄に繋がるとされてきました。
今年もこの寅年を記念して、虎と竹を源右衛門窯独特の呉須を用い、大胆で繊細な濃(だみ)の濃淡で表現した、縁起の皿を調製致しました。