2日目は、バスで100キロ移動。曲陽県霊山鎮澗磁村の定窯文物保管所にて、「定窯遺跡」の出土品を見学しました。図録や文献等では見た事がない大型の器や、珍しい形、多くの種類の刻花(片切り彫り)や印花(陽刻の型打ち)文等の陶片が保管してあり、「定窯」への認識を新たにしました。
また、同時に出土した骨製や貝製の篦(へら)、カンナと思われる細工道具も見る事ができました。管理局の話では未発見ですが金属製の道具もあったのではないかとの事。残念ながら未発表のために陶片、道具とも写真撮影は不可でした。
その後、窯跡地区へ移動し物原(ものはら)を散策しました。サヤやリング状のハマがうず高く堆積し、丘状に連なっています。その隙間や、後に畑地として開墾したあたりに、小さな陶片が散らばっています。写真で見た以上に規模の大きさを感じました。
遺跡からの帰路、近くの集落で大瓶の製作を見学しました。かつては紐造りや叩きを使って造っていたと思われますが、現在では大型の機械轆轤を使用しています。 |