中国・白磁の旅 「定窯」と「磁州窯」をめざして
中国地図
中国古窯めぐりのメインテーマは“白磁”で、2カ所の目的地をめざしました。ひとつは晩唐・五代から北宋にかけて白磁の名窯として知られた「定窯」(河北省曲陽県)です。そして、北宋から今日まで連綿と陶器を造り続けている「磁州窯」(河北省磁県)の各遺跡と、文物管理局に保管されている未発表の出土品等の見学でした。 さらに、各地方の博物館では、まだ日本へ招介されていない展示物を見る事ができる可能性もあり、大きな期待を持ってこの旅行に臨みました。

同行メンバーは、旅行の主催者で団長である中里太郎右衛門陶房の中里忠寛氏。十三代中里太郎右衛門先生が主催する知新会会員で陶芸家の照井一玄氏、富村繁雄氏、井上眸氏。中国陶磁研究家の門田敏郎氏と私(源右衛門窯、金子昌司)の総勢6名。それぞれが焼き物の専門家であり、さらに今回は中里氏の要請で、中国古窯および古陶磁に造詣の深い宋小凡氏が全行程のガイドとして添乗してくれる事となり、いろいろな視点から、中国の名窯を語り合い、学ぶべきところの多い旅となりました。
 (文、写真:金子昌司)
1日目 北京・故宮博物院と定州市博物館 2日目 曲陽県定窯文物保管所と定窯遺跡
3日目 河北省文物研究所と邯鄲市博物館 4日目 磁州窯遺跡
5日目 河南博物館 6日目 上海博物館
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